コスプレ用 始解蛇尾丸 ver1.0 作成レポート

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 1.前置き 2012年9月29日
 
 
 BLEACH新章版 一護小物類、無事出荷してつかの間 10月ごろにBLEACHの「合わせ」が
   あるんですけどぉー・・・ とのこと。 対象は阿散井恋次。 例の鋸刀が欲しいそうです。(5月4日)
 時間的余裕もあるし、良いんでない?
 まぁ、提案された予算も十分だし、納期も有るんで
   まずは仕様決定からということで、提案をさせていただきます。
   一緒に話に出た、破面の類は ちと断りましたが。
 とりあえずイベント使用における注意点も確認忘れずにね。
 ま、ね。 特に蛇尾丸はトゲトゲなんで、確認はしておきます。 OKってことで。
   途中、音沙汰なくなったので、放置して神槍の方を終らせていたら、 mixiじゃなくアーカイブの方でお願いします。
   とのことで、ついでだから新規登録してみたり。 コスプレはやらないんで、ユーザー登録です。
 あれって、機能説明読んでるとつくづくコスプレイヤー仕様なんだなーって思う。
 んだね。 個人的イメージとしては、全体のモラル低めかなと思ってましたが
   それは、どんなSNSでも 多少はあるので、やるだけやってみようと言ったところです。
   まずは手を動かしてみようと言ったところでしょうか。
 
   と、いう訳で、製作開始です。
 
 
 
 2.仕様検討 2012年5月29日
 
全身比率はなかなか無い  時間軸は若干巻き戻して5月も末日。
   とりあえず図面引いた状態でブログにアップです。
   最終的なイメージは○ードダスの1枚絵。
   阿散井恋次の公式身長188cmから、比率割り出して
   130cm前後の蛇尾丸にすることに。
 比率計算からエクセル描きなのなー。
 
 
 
 3.材料切り出し〜1 2012年8月7日
 
切り出し  紆余曲折を経て、分轄構造を作ろうと
   失敗を繰り返した感じで、時間はむなしく経過。
   途中、神槍拵えもやったので時間経過が半端無い。
 でも、この間 特に連絡は無かったんよね?
 ま、見積も出してなかったしね。
   この段階でキャンセルも已む無し って思いながら作業。
   木材を芯にして強度確保したかったんですけど
   どうみても加工が難しい形状してる。
   最終的には総ウレタン刀身です。
     
 
 
 
 4.材料切り出し2〜貼り合せ 2012年10月1日
 
でかいなぁ  また仕事も忙しくなったし連絡絶えてたんで
   2ヶ月ほど放置状態でしたが
   使用予定が決まったとのことで、締め切り発生。
   作業再開です。
 シメキリが無いとやらんのか・・
 モチベーションの問題は少なからずある。
   んで、仕様。
   分解ギミック込みで総ウレタンという
   無茶仕様が続きます。
   
ぎみっく部分  ギミック部分。
   芯になる板が10mm厚。
   500gくらいは耐えられるはず。
   最終チェックで危険度の確認はするつもり。
まだ軽い  材料切り出したところで重量測定。
   んー300g弱かー。
   これに全面相当の接着剤と塩ビシート、
   塗装が3層〜4層入って800〜900gの見積。
 ちと重量オーバー? 分解ギミック持たないっしょ?
 そのときは、ジョイント部を新造する。
   
 
 
 
 5.紆余曲折の中身 2012年10月13日
 
 
 ぎゃー!
 なんダー!
 まー、ぶっちゃけて言ってしまうと 折りました。
 この段階に来て 折るとか アホかー!
 塩ビシート作業に入ろうとして、やっちゃいました落下事故。
   さらに追い討ちで、作業台も ズレて上に落下。 柄側第1刃節部品ボッキリです。
   作りなおすのはもちろんなんですが、すでに出来ている部品との整合が大変。
   なんだかんだで、作業的にはもう一本作るのと同じくらい手間がかかります。
 とにかく手を動かせ。
 んー。
 
 
 
 
 6.外形できた 2012年10月31日
 
凹凸が解り難い  刀身の外形ができたんで、合体させて確認。
   矢印部分が分轄ラインなんだけどー・・
   自重で離れるね。
 ちと耐えられて無いね。
 まー、有る程度予想はできてたので
   一旦はこのまま続けます。
   
分轄ラインもわかりにくい  横にしてみても、離れる。
   というか折れそう。
 これに+重量が加わるわけだから
   この段階でこの曲がりだとダメなんじゃね?
 最終的にどうなるかは作ってみないと
   わからないので、完成までもって行ってから
   危険度チェックで判断する。    
 
 
 
 7.柄周り 2012年11月10日
 
無駄に斜め切り  鍔です。
   いつものフォーレックス。
   5mm板を基材にして、2mm板で両面モールド。
   プラ版でも良いんだろーけどなー。
   
でかっ  鍔と言うよりブロックですね(笑)
   ここから穴あけして柄に組み込み。
   12cm×9cmの無骨な造りです。
でかくない  ずいぶんな大きさ?と思ったんですが
   組み込んでみたら、そうでもない。
 蛇尾丸は先端大手元小だから錯覚起き易いんだね。
 とりあえずバランスは図面どおりなんで
   上手くいったということで。
マスキングできないんだよなー  原作調だと、単色(金色?)なんですが
   今回の仕様は依頼者さんの希望で黒金ツートンです。
 完成見た目でわかりにくいんだけど
   ずいぶん重ね塗りしてるんだよね
 そうなっちゃったの。
   フォーレックス基材に、アンダーコート。
   金色→トップコート→黒筆塗り→金色リタッチ
   形状が複雑すぎてマスキングできんて。
柄糸、柄頭  鍔周りは、とにかくでかいんで
   基本ウレタン成形でハバキ、縁を作ってます。
   柄下地は木材に塩ビシートで、ちと手抜き。
   柄頭は、今回新しく導入したパテを使ってます。
   快削材、良いですね。
 
 
 
 8.一応完成〜改修 2012年11月20日
 
広域マスキング  先端第3刃節。
   刀身は白黒ツートンです。
   銀色塗りも選択として有りなんでしょうが
   蛇尾丸は、牙とか骨とかのイメージが有るんで
   あえて白色を選択です。
   
第2  第2刃節付近。
   11月頭。 強風→連日の雨で
   屋外塗装作業ができません。
   3日くらいで塗装を終らせて
   ゆっくりとエージングと撮影するつもりでしたが
   2週間以上かかってしまいました。
 んー、でも見積りがあまかった
   とも言えるよね。
 その辺は面目も無い。
   結局締め切りは守れませんでしたと、お詫びの打信。
   
分解ギミック  分轄部分のガタが大きかったので
   クリアランス調整。
   ガタつきはなくなったんですが、強度不足はそのまま。
 荷重がかかるのに細いもんね。
 結局改修することにしまふ。
第1  こっちもクリアランス調整。
   でも、そのままいけそうだったので
   こちらは変更なしです。
   
重量測定  改修前に一旦完成と言うことで重量測定。
   ・・600gですか。 あんまり重くならなかった。
   500mlのペットボトルより、ちょい重いくらい。
 女性でも片手で扱えるね。
   
 
 
 
 8.発送&決算 2013年4月9日
 
よんぶんかつ  結局、使用予定が延びたり
   冬眠と言う名の惰眠をむさぼったりしてたんで
   「予定」できてから急な発送です。
   
ぜんたいぞう  今回は(今回も)事情があったんで
   先発送後入金。 まぁここまで引き伸ばしたんで
   ぶっちゃけどうでも良くなってるところはある。
   
 もともと儲けは無いしね。
   在庫が無くなる分 良いのでは?
 
つばまわり  でも依頼主様も気が長いと言うかなんと言うか
   気長に待ってくれる人で助かったけど
   曲がりなりにも金銭は発生するんだから
   今後はちゃんと計画を立てて行ければいいなー
 
 ま、仕事じゃないので
   切迫感が無いからなー・・
   でも締め切り・納期・コスト意識は大事。
 
 
 んで、今回のの決算。
 
 いつも通り、左は原材料(原単価)。 右は今回使用分価格。 1円端数切り上げ。
 やりなおし分は含めず、最終的にかかった分だけ計上。
 
 原材料原単価 分割分単価分割量   使用箇所
 ウッドラックパネル  1820×910×10mm1800円 1800円1枚 刀身・柄
 杉材  500×30×10mm360円 360円1枚 柄・ジョイント
 フォーレックス  450×600×5mm3000円 750円1/4枚 鍔
 フォーレックス  450×600×2mm1400円 350円1/4枚 鍔
 柄糸 ポリエステル10mm幅350円 1400円4m 柄
 樹脂粘土「プレモ」白400円 200円1/2 柄
 塩ビシート・白  2000×450mm800円 1600円2枚 刀身
 スプレー塗料 白  300mL700円 350円1/2本 刀身
 スプレー塗料 黒  300mL700円 700円1本 刀身
 スプレー塗料 メッキ調/金  300mL1500円 500円1/3本 鍔・柄
 スプレー塗料 マット/クリアー  300mL700円 350円1/2本 本体
 缶塗料 黒  700mL1700円 170円1/10本 鍔
 以下計上外
 ラテックス  接着剤  プライマー(下地剤)  マスキングテープ
  
 合計13410円 8530円  
 
 
  作業時間は、失敗工程が多いんで今回も無しで。
  ウレタンの原料見積がずれすぎ。  塗装は色数が1色2色増えただけで原材料費を押し上げます。リボルテックの苦労がわかる(笑)
 
  塗装の見積には2色で書いてますが、実際にはアンダーコートとトップコートも使いますので ホントは+2色なんだけど
 これらって 費用請求には含め難いですね。
  今度は最初から強度と軽量さを考えてつくろう。
  
  どうも過去の事例から、作業場が氷点下になる12月〜4月(3月?)は活動停止状態になる。
 もう割り切って、その期間は造形活動に含めないようにした方が良いのかなぁ。
 
 
 
 
 
 9.使用中のお写真 2013年6月23日
 
使用中1
使用中2
使用中3   お写真いただきました。
 十分 片手で持てますね。
 大きさもバランスが良いようです。
 ということは、身長の高い人が持つと
 もしかしたら短くなる可能性があるか。
 
 以後の参考にしたいと思います。
 
 




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