コスプレ用 ボー・ピープ版 羊飼いの杖 作成レポート

もどる



 
 
 1.前置き 2011年9月16日
 
 
 始解斬月の発送を終えて、マジカルマスケットの図面描いたり氷輪丸みたいな刀を ぐずぐず造ってた時に
   マイミクのY嬢からメールをいただきまして・・・
 ぐずぐずって またなんとも・・
 トイ・ストーリーに出てくる陶器の女の子「ボー・ピープ」が持ってる杖を作りたいとのこと、相談を受けました。
   はじめはどうやってコレを作ったら良いか? という話でしたが、ディズニーハロウィンで使いたいということなのに、
   仕様条件が少々?だったので、別件で相談受けて調べていたディズニーハロウィンの規定として
   長い物禁止、硬いもの禁止、が有ることをお伝え。
 あー、あのイベントって 結構厳しいからねぇ。被り物も全面化粧も禁止だし。
 そんで、メールのやり取りを続けて、アルミ材のウレタン巻きで分割仕様とか提案している内に
   規格サイズの材料では実現できないアイデアになってしまった。
 金属材は長い物ほど手に入り難くなるし、規格サイズは組み合わせを考慮してないからねぇ。
 んで、家に転がってた素材用の塩ビパイプで試作してみたところ、多少問題有りで作れそうな予感(悪寒)
   レポートネタにできるなら引き受けてみようかなー と、ポロリと口走ってしまいました。
 バカが居る。 安請け合いすんなっつーの。
 いーじゃん。 最近、仕事の方も増産かからなくなって残業少ないし、氷輪丸の仕様はモチベーション上がらなかったし
   不定期に依頼受けたって。
   と、言いつつ、今回はディズニーハロウィンまで1ヶ月無くなってたという事実に後で気がつくと言う。
 やっぱりバカが居る。
 というわけで塩ビパイプの曲げ加工なんて初めてなのに、依頼を受けてしまって後戻りできなくなった
   造形レポートは続きます。
 
 
 
 2.仕様検討 2011年9月27日
 
シルエット検討  ハロウィン対応は、せいぜい全長70cm。
   他イベント対応はジョイント延長で180cmとか
   色々考えたけど、短い物と長い物を共通のヘッドで
   やるにはちょっとコンセプトが合わないのでは? と
   最初から2種類にしたらどうだろう。と言う方向に。
   細かくシルエット図面を提案しながら形と仕様を詰めます。
 
 
 
 3.仕様決定&曲げ加工の準備 2011年10月2日
 
型紙  最終的には、ディズニー仕様は
   塩ビパイプ+ウレタン巻き+光沢シート貼りのフル装備仕様。
   その他イベント仕様は、塩ビパイプに直塗装の直球仕様と
   相成りました。
 工数倍じゃん。できんの?
 なんとかなるんじゃないの?
   ちなみにディズニー仕様はショート、他はロングと呼称ね。
 
型木作成  実験段階では、曲げ加工で水平度が
   ガタガタになってしまってたんで
   曲げるための型木を作って
   それに這わせて曲げることにしました。
 えーと、シルエット2種だから、これも2枚?
 そのとーし。
   今回は塩ビパイプ外径22mmなんで、
   その半分以上の13mm厚ファルカタ集積材を使いました。
 
 
 
 
 4.曲げ加工 2011年10月2日
 
型曲げ  型を使って曲げ曲げ。
   途中、太いパイプは延びすぎて裂けてしまうので
   仕方なくショートもロングにあわせて細いパイプを
   使うことにしました。
   シルエットで幅は3cmくらいしか違わないのに、
   ずいぶん印象が違う。
 
印籠継ぎといふ  ロングのジョイントは、木材差込の印籠継ぎで。
   単純で原始的だけど、強度とコストの面では十分。
 
お外で全体撮影  これでフレームは完成。
   細部の加工に移りマショーか。
 
 
 
 
 5.端部処理 2009年10月11日
 
まずはこんもりと  先端はパテにしよーかとも思ったけど
   お得意のオーブン樹脂粘土を使用。
 何気に多いよね?
 まぁ、コイツも固まれば塩ビだしね。
   
打岩のように  カッターで概形出し。
   ちょっとずつ削って、最終仕様に仕上げていく。
 最後はサンドペーパーネ
   
 
 
 
 6.ウレタン貼り 2011年10月15日
 
そんなに延びない  さぁ、デッドラインが近づいてまいりましたぁ!
   ショートの方のウレタン貼りです。
   極端な曲面形成なんで、ソフトボードで1枚貼りは無理。
   何面かの継ぎ接ぎになります。
 見栄え悪いねー。 それに凸凹。
 ここはなー。 もちょっと上手い方法も
   あとで思いついたんで、惜しかった。
   この上に更に塩ビシートを貼って、光沢を出します。
   
 
 
 
 7.塩ビシートも・・ 2011年10月16日
 
こちらもそんなに延びない  こちらも結構な継ぎ接ぎ。
   ウレタンの凹凸を隠すためでもあるけど
   曲面形成の難しさよ。
 まぁ、撮影で写らなければいいけど・・
   
 
 
 
 8.塗装一回目 2011年10月18日
 
結局ハケ塗り  今回はローラー塗りをやってみたんですが
   塩ビシート上も塩ビパイプ上も、一部乗りが悪くて
   素地が出る部分が発生。
   塩ビパイプは全面ペーパー掛けしたんですけどね。
 それってローラーだから?
 不明。
   少なくとも、平面なら上手く塗れるので、曲面とかが原因かも。
   結局いつものハケ塗りになりました。
   
 
 
 
 9.発送&計測&決算 2011年10月22日
 
梱包形態  時間が取れなくて完成状態が撮影できませんでしたが
   今回もゆうパックサイズに収まりました(120サイズ)
   箱のサイズは結構ギリギリなんで、一個入れても二個入れても
   隙間は、あんまり無い持ち運びサイズです。
 また納品封筒はコラ封筒か。
   
ショート重量  ショートは70cmサイズにして420gくらい。
   塩ビパイプもソフトボードも密度高めなんで
   軟らかい鈍器みたいなイメージに(笑)
   
ロング質量  こちらは、まんま塩ビパイプなんで
   妥当なところの620gくらい。
 180cmなら軽いほうでしょ。
 ま、ね。 意外と良い仕様になったんじゃないかな。
 
 んで、今回のの決算。
 
 いつも通り、左は原材料(原単価)。 右は今回使用分価格。 1円端数切り上げ。
 やりなおし分は含めず、最終的にかかった分だけ計上。
 
  まずはショート。
 
 原材料原単価 分割分単価分割量   使用箇所
 塩ビパイプ  VP16管(外径22mm)220円 330円3/2本 本体
 オーブン樹脂粘土  500円 250円1/2個 本体
 ファルカタ集積材  910×250×13mm700円 350円1/2枚 型木
 桧角材  15×15×90mm120円 120円1本 接合部・治具
 塩ビシート・白  2000×450mm800円 400円1/2枚 表面処理
 ソフトボード  1835×925×2mm1790円 360円1/5枚 表面処理
 缶塗料 水色  700mL1500円 300円1/5本 表面処理
 ダンボール箱(特殊形状改造)250円 250円1枚 梱包/移動用
  
 合計5880円 2360円  
 
 
  次にロング。
 
 原材料原単価 分割分単価分割量   使用箇所
 塩ビパイプ  VP16管(外径22mm)220円 660円3本 本体
 オーブン樹脂粘土  500円 250円1/2個 本体
 ファルカタ集積材  910×250×13mm700円 350円1/2枚 型木
 桧角材  15×15×90mm120円 120円1本 接合部・治具
 缶塗料 水色  700mL1500円 300円1/5本 表面処理
       
 合計3040円 1680円  
  
 以下計上外
 接着剤  プライマー(下地剤)  サンドペーパー
  
 
 
  作業時間は、実験の部分が多いので計上しませんが、仕掛かり分だけ工数費は時給200円とかで請求してたり。
 どこの受刑者ダヨ。 塗料分は、申し訳ないけど他に使う予定が無いので、多少上乗せさせていただいた。 
 
  後の実験で、ソフトボード上に厚塗り2回で 光沢も多少でる感じに仕上がったので、時間が有れば切れ端で
 比較してもらえたやもしれん。 その場合、どちらにしてもウレタンの精度を上げなきゃならんわけだけど。
 発送時、関西までの発送時間を甘く見ていて、受け取りまで2日以上かかるのを失念していたのは結構痛恨だった。
 
 
 
 
 10.使用中のお写真 2011年11月XX日
 
予定地    
 
 




もどる