コスプレ用 干将 莫耶(Fate/stay night版)
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 1.仕様確認 2007年12月X日
 
仕様検討1  
 こちらも例によって図面だけはできてたり。
   ただしこの干将莫耶って細部の形と「質(しつ)」が
   今一つはっきりしない。
   そのへんの所ちくと検討。
 
仕様検討2  
 「side materiale」確認する限りでは
   峰有りの片刃剣のよう。
   アニメ版では影の具合から中腹は平らみたい。
   峰は確認できない。
   フィギュアとか見ると両刃みたいになってる。
   断面の略形状としては左図のようかな?
 
   「オーバーエッヂ」の形状から見ると、明らかに片刃。
 
   原作優先で・・・片刃にしとくか・・・
 
仕様検討3  
 基本形状は一緒なんで、陽剣干将のみ検討。
   刃渡り50cm位らしいので全長は70cm位。
   刀身の亀甲模様はヒビではないみたい。
   柄部分は材質不明で黒革巻き。木か?
   目釘が有るので刀身と分離できるみたい。
 
   ここまで見て疑問符。
   刀身の太極図みたいな部分ってどうなってんだろ?
   刀身の模様?別立体物?
   「side materiale」では厚さは描かれていない。
   アニメ版では若干浮き出てる別体モールド。
   柄にはめ込まれたような意匠になってるし、
   見栄えが良いので別体にしてみる。
 刀身に刻まれてるという魔よけと思われる言葉は、表現されている図が見つからなかったので、今回はパス。
   こんなところですかな。
 作ってる人は結構多いので、「自分色」をどう出すかもポイントだね。
 ぷれっしゃーかけるなよ・・・。
 
 
 
 2.型紙作成 2008年6月22日
 
型紙作成1  
 いつも通りA4版印刷して貼り付け。
   ・・・意外とでかっ!
 これをバルサ材に写し取っていく訳ですが
   今回は外形抜きが多いみたいなので
   最初からフォーレックス型を作ります。
 
 
 
 
 3.バルサ材加工 2008年6月29日
 
積層材?  
 市販のバルサ材は厚さは色々だけど
   大きさは80mm×600mm固定なんで刀身と柄には
   若干幅が足りないです(100mm欲しい)。
   なので、接着で幅を増やします。
    今回は朴材を強度確保のための芯にするので
   刀身部分の厚さは、
   バルサ材5mm×1+6mm×2+
   フォーレックス1mm×2  =19mm
   柄部分の厚さは、
   バルサ材5mm×1+10mm×2+=25mm
   を想定してからスタートです。
 
10mmなんてもう削らない  
 外形切り出した状態。
   ここまではカッター1本で加工できます。
   刀身は5mmを中心にして6mm×2枚でサンドイッチ。
   柄は5mmを中心にして10mm×2枚でサンドイッチ。
   なので、画像は1本分ですね。
 10mmものは切り難いとか言ってなかったっけ?
 ・・・買ってきてから思い出したの!
   今度からは、単純形状じゃない限り
   切るのは6mmまでにしとく。
 
 
 
 
 4.追加で設定確認 2008年7月5日
 
一番わかりやすい干将と莫耶
 
 「Fate/complete material I Art material.」が発売になりましたんで早速拝見。
   DVD版のパッケージイラストのアーチャーが干将莫耶を立体的に描いていたので、設定(設計)を若干軌道修正。
   太極図みたいなのは薄めですね。 三角形は直接刀身に描き込んであるみたいな感じ。
   峰は有るみたいなのでそのまま。 刀身中央部分が平面じゃなくて山なりになっている感じか。
 なんつーか・・・良く買ったよね・・・こんなの。
 
 
 
 
 5.芯を仕込む 2008年7月6日
 
芯  
 強度確保のために中心部分に朴材の芯を入れます。
   実際にはこの芯を握ることになるね。
 
グリップ  
 ちょっと精度良く作ると、接着してなくても
   この段階で握ることもできます。
 んー やっぱデカイや。
 
 
 
 
 6.またまた方向転換 2008年9月17日
 
総材料  
 天鎖斬月 模造刀改造にかかりっきりだったので
   ずいぶんと間が空いてしまいましたが、
   仕上げ段階に入って余裕が出来てきたので
   天鎖斬月ver3.0よりも、少々ご縁もありましたので
   こちらに仕掛かります。
 マテ・・なんか色が違う。いや、材質が違う。
 あ、ばれた。
 ばれるわ!
 
ウッドラックパネル  
 あとで天鎖斬月ver3.0のレポでも書くけど
   壁材物色中にみつけた「ウッドラックパネル」ってのが
   なんか良さげだったんで、使ってみたんよ。
 発泡材に見えるけど、ウレタンとかスタイロフォームと
   どう違うの?
 まず第一印象 硬い。
   発泡のキメはライオンボードより荒くてウレタンと同じくらいで
   重さも発泡スチロールよりちょっと重い感じだけど、
   指を立てても爪しか沈まないし、たわまない。
   カッターで加工するなら非常に良さげ。
   曲げると、たわまずポキっと折れるので曲げ加工とか
   曲面出しには使えない。
 
切り易い  
 んで、欠点としては
   近所で売ってるサイズが少なくて、サイズは後述の4種
   色は淡いオレンジ?の1色のみだけど、
   塗装するなら関係ないかな。
 朴材は厚さ5mmのみだったよね。
 そだね。 調べてみると同名の製品は
   結構あるけど、仕様は様々で柔らかいものもあるみたい。
   発泡ポリスチレンの一種で5倍〜10倍の低発泡の
   硬いヤツっぽいんだけど、ちと画像ではわかりにくい。
 とりあえず近所で入手できるのは、
   910mm×910mm×7mm(700円)
   910mm×910mm×10mm(1000円)
   1820mm×910mm×7mm
   1820mm×910mm×10mm
   の4種だけなんで、選択肢は無いけど、
   まず、面積当りの価格が安め。 バルサ材の1/7.5 フォーレックスの1/13 ライオンボードの1/2.5
  スタイロフォーム、発泡スチロール(粒子大)とは ほぼ等価、 といったところか。
   んで、繊維が無いのでカッター等での加工はし易い。 ポリスチレン並みに溶剤系で溶けるので接着には注意が必要。
   強度は、剛性がバルサ材並みで圧力にも耐える。 曲げると折れる。 重さもバルサ材並みか若干軽い。
 
 これだけ特性が揃えば、サイズが無いのを差し引いても バルサ材の代替には十分じゃないか?
   ってことで、代わりに使ってみました。 芯の強度は欲しいんで、朴材のままですけど。(2mmのスペーサーを入れた)
   (基本的にバルサ材で同じことが出来るんですけどね)
 
 
 
 7.積層と接着 2008年9月19日
 
積層と接着  
 接着するとこんな感じ。
 結構ずれてるね。
 今回みたいなのは、刀身と柄の接合部分を
   「どちらに合わせるか」が選択に上がる。
   今回は柄に合わせたんで、接合部分の刀身は複雑形状。
   削りながら合わせていきま。
放置品  
 ちなみにバルサ品。 ここまで削ってやめた。
   なんか、削ってて平面の形状出し難かったし、
   一部割っちゃったんで。
  (繊維があると、その方向に沿って割れ易い)
 飽きっぽーい。
 柄の方もうまくいかなそうだったんで、良いの。
   あと、造形先に進めるんで、塗装の簡単な
   白い方の莫耶を進めてみます。
 
 
 
 
 8.積層と接着 2008年9月24日
 
削り出し  
 まずはカッターで大まかに削る。
   この段階で、ようやくバルサ材の段階に追いついた。
 んん? 微妙に早い?
 そだね。 ウッドラックパネルは「硬い発泡材」
   なんで切りやすい削りやすい。
   表面処理は必須だけど、加工がしやすい分
   トータルで有利だね。
研磨  
 上の状態にサンドペーパーかけ。
   100番くらいでガリガリと。
 お、やーっと形が見えてきた。
 削った粉が、微弱な静電気でもくっつくので
   非常に大変なことに・・・
   ガムテープ大活躍。
 
側接着  
 最外装としてフォーレックス1mm板の接着です。
   あらかじめフォーレックス板は、型紙より5mmほど大きく
   カットして、太極図(みたいなもの)に折り込みを
   入れてあります。
 なんで大きくカットするの?
 全体に湾曲してるんで、
   平面形状より外側形状の方が長くなるんよ。
   例えるなら球体の直径と外周の関係みたいに。
 
   とりあえず、一回では接着できないっポイので
   何回かに分けて部分固定しながら部分接着していきます。
 
 
 
 
 9.柄周り成形 2008年9月30日
 
摺り合わせ?  
 刀身の接着しながら柄を作ってたわけですが、
   甘く見てた・・・1mmフォーレックスに
   これほどの張力が有ろうとは・・
   接着しても、完全に固着しなければ勝手に剥れる!
 見積りが甘かったか。
 加えて、5mmじゃ足りなかった。
   短くて刃があわせられない。
   これから剥がすわけにもいかないので、後でパテ盛りして
   刃を作るか・・・
隙間でかいなぁ  
 柄のカッター成形がだいたい終わってますが、
   刀身とあわせると隙間が大きい。 さて、どないしょ。
 これもパテ盛り?
 できれば刀身側を削って形を合わせたいなぁ・・
   全体的なフォルムとかは 意外とうまく行ってるんで
   余計なものは入れたくないなぁ・・
   さて、ホントにどうしたもんか。
 
 
 
 
 10.失敗に失敗が重なる 2008年10月1日
 
パテ盛り  
 と言うわけで、隙間にパテを盛ってみる。
   使用は2液性のエポキシパテ。
 左官仕事やね。
 若干固まったら柄を押し付けて
   型取りのようにしてみようかと。
溶けた  
 あー、なんか硬化が変だなぁ・・と思ったら
   パテとウレタンの接触部分でウレタンが溶けて
   デロデロにぃ・・
 溶剤で溶けたね、これは。
 わかってるよぅ・・
   完全にミスった・・
 
固まった  しかたが無いので、補修材なんかに使う
   粘土系のパテで隙間を埋めてみる。
 重いんだよね、コレ。
 ついでに刃も成形するので、一緒に塗り込む。
   ・
   ・
   ・
 固まったのは良いけど、柄が抜けねぇ(爆)
 前実験しないで、いきなり作業するから・・・
   作り直した方が早くね?
 うんにゃ。反省の意味もこめてこのまま続ける。
   幸い顧客が居るわけで無し。
 
 
 
 
 11.一進一退(違) 2008年10月14日
 
追いついた  出張と風邪の波状攻撃はツライ・・
   とりあえず連休中は寝込んだ。
 今年はそればっかだな。
 莫耶のパテが硬くて削りにくいので
   干将の方を進めてたら、ここまで追いついちゃった。
   莫耶の方はパテを削る時に勢い余って削りすぎたり
   変なトコ切ったりしたのもあって、
   (体調が悪いときに細かい作業するとろくな事が無い)
   色々考えた結果、干将は別仕様にしてみようかと。
 もう一組作ればいーじゃん。
 どうせ実験規格だから良いの。
 
 
 
 
 あー、なんか思いのほかレポートが長くなってしまったんで、ページを2つに分けてみました。
   あんまり長いとブラウザでは見難い。
 ホントに長くなったな。 作りなおし&実験&失敗効果か。
 
 




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