コスプレ用 天鎖斬月(ver2.X)作成レポート

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 1.お問い合わせいただきましたよ? 2008年5月6日
 
 
 えー、メールで天鎖斬月、お譲りいただけませんか?的なのをいただきました。
   まぁ、正直なところ1年近く なーんも作ってないんで、その旨と
   前回のver2.0の見積り金額等お伝えしたら連絡来なくなったんで、検討してるか予算が合わなかったか。
 
    しかしながら、このことをきっかけに 「パチン」と何やら「変なスイッチ」が入りましたヨ。
 
 怪しいスイッチだなぁ。 しかも相当錆びてるっと。
 良いの。 しょうがないの。 モチベーションは1度切れると復活にはエネルギーが要るんだから。
    とりあえず また「型」をいじりはじめましたぜ。
 確かになにもしないよりはマシだけどねぇ。
 
 
 
 
 2.仕様棚卸し 2008年5月12日
 
 
 ver2.0売却のとき、多少仕様検討入りましたので、仕様毎に呼称つけました。
    その時の呼称と、次に作る時の追加仕様で こんな感じに名前をつけてます。
 
ver2.Xシルエット  上からver2.0とver2.4。長さ約100cmですね。
   んでもって、その下のver2.1とver2.5がそれらの直刀版。
   こうして見るとver2.0の反りは結構浅いですね。
   んで更に、ver2.2とver2.3番はそれぞれの140cm仕様。
   ただし、長尺化のアイデアはまだ固まっていません。
   できれば輸送や持ち運びも考えて
   分解ギミック入れたいんですけどねぇ。
 
 なんで2つずつ呼称が付いてるの?
 あー ver2.0が前回売却版。
   ver2.1〜ver2.3は実際に作ってはいないけど、
   名前だけ付けたもの。
   ver2.4〜ver2.7はシルエットは一緒で
   次回以降作る時の強度アップ版。
   つまり今後作る時はver2.4〜ver2.7になるね。
 
 140cmって・・・それを背負うの?
 作れればね。 なんかできたとしてもヤマト便とかでは発送し難いけど。 なんせ一般最大の160サイズに収まらないもん。
 分解必須かよ。 刀身の真ん中で分解になっちゃうねぇ。
  
 
 
 
 
 3.新兵器登場(笑) 2008年5月23日
 
ベルトサンダー BS-650  手削りに限界を感じていたんで。
   ついに買っちゃいましたヨ。
   このサイズだと本体5000円くらい、+ベルト消耗品。
   1週間くらいかけて削ってたのが1時間くらいですんじゃう。
 切削力はさすがなんだけど・・うるさい。
   なにこの騒音。近所迷惑じゃん。
 まー、時間帯を選んで使うしかないね。
 
削ってみた  とりあえず3本外形削ってみました。
   まぁヤスリの番手が結構飛ぶんで
   60番→120番の削りでしたが。
 切削力があっても時間制限があっちゃ
   今までとあんまり変わらないんじゃね?
 並行平面出しができるだけでも良いの。
   それに朴材の扱いにも慣れてきたから
   残り2mmって所までカッター削りで
   仕上げにベルトサンダーなら
   そんなに負荷はかからないっポイ。
 
 
 
 
 4.いろいろ実験ちゆう 2008年6月28日
 
 まぁ、急ぐわけでもないので色々実験してましたヨ。
   以前にも考察してたんですが、刀身部分ってフォーレックス張りじゃなくて、直接塗装でできたらコストも手番も減るかなぁって。
 下手な考え休むに似たり。
 良いの。 経験は財産なんだから。
 まぁ良いけど。
 とりあえず、刀身として表面の木目は邪魔なんでなんとかしたいところ。
   まずは下地塗装とかで木目を消せるかどうか。
 
アクリル塗料  まずはアクリル塗料を薄めずに塗ってみた。
 それでもちょっと薄いように見えるね。
 乾くとどうしてもね。
   それと、思いっきり木肌に吸われてる。
   木目はそのまま。 消えそうに無いから
   2度塗りはしなかったけど。
 
ウレタン系ニス  んでウレタン系ニス。
   ウレタン系塗料は強度も高いので、期待は有ったんだけど。
 なんか見えるね。
 一度塗りだと木肌に吸われて木目が目立つ。
   2度塗りでかなり隠蔽できるけど
   凹凸が消えるわけではないね。
 
ジェッソ  画材のジェッソ。
   よーするに水溶きパテみたいなものなんだけど
   隠蔽力はなかなか良さそう。
 ぶっちゃけ パテだもん。 その辺りは良いだろ。
 2度塗りでほぼ木目消えますね。
   ちなみに薄めずに塗ってます。
 
テープ密着試験  セロテープの貼り剥がしで
   密着強度試験をやってみました。
   かなり強度も高いですね。
 これ結構使えるんじゃない?
 そうだね。同系統のモデリングペーストでも
   同じような効果が期待できそう。
 
 結局塗装で木目を消そうとするなら、1回目塗装 → 表面研削(平面出し) → 2回目塗装 でやるのが良いみたい。
   溶きパテでも良いんだけど、ジェッソが意外と使えるんで驚いた。色も探せば何色か有るし。
 で、本来の目的の刀身には使えそうなの?
 使えるんだけど、研磨精度に頼ることになるねぇ。 あと、刀の刀身みたいな狭い面では目立たないけど、広い面はダメかも。
 ケース・バイ・ケース ってわけだ。
 ハケ塗りならジェッソ、溶きパテ。 盛り上げならモデリングペースト、盛りパテ。 って感じかね。
 
 
 
 
 5.お問い合わせいただきましたよ? パート2 2008年10月23日
 
 
 長らく放置してましたが、模造刀の改造やら廉価版の開発やらやってたんで、休眠してた訳じゃないんですよ?
 やーい 言い訳 言い訳。
 しゃらっぷ。
    廉価版完成の段階で、ここを放置して次に移ろうとしたら、またもやメールいただきまいした。
    5月に掲示板に書き込んだ方ですね。
 ああ、「変なスイッチ」を入れた内の一人ね。
 まぁ、その後 生暖かく(<失礼)見守っていただいてたようで、お値段とか納期とかも 理解していただいてたので
    このレポート分の製造枠を使って依頼を受けることにしました。
    こういうのも「タイミングが良い」の内だし、「作りたいもの」と合致してるのでガイドラインからはみ出て無いということで。
    エクスカリバーだの、白いヤツだのを作り始めてたら たぶん受注しなかったかもしれない。
 もしかして「やった者勝ち」?
 んー そうかもしれない。
 
 んでもって、メールでのやり取りを続けていくうちに、仕様を
    刀身延長 70cm → 80cm
    柄 若干延長 30cm → 35cmくらい
    に、変更することにしました。
    この範囲なら材料の限度枠を超えませんので、型紙を新規に起こさなくても良いし、新しい技術もいらないので、
    お値段などは据え置きで、製造品名称を 「 天鎖斬月 ver2.4 改 」とすることにしました。
     正式に受注です。
 
 
 
 
 6.とりあえず仕様変更部分 2008年10月26日
 
外形出し  手削りに限界を感じて・・・いたんだけど
   ここまでの外形削りをカッター1本ですよ。
 うわっ、バカが居る。 朴材ってかなり硬いだろーに。
 んー、なんかね 多少「木目」が読めるようになったら
   硬くてもそこそこ削れるようになったみたい。
   そんでもって、当初の予定通り、木材むき出しで刀身作ります。
 
茎短っ  90cmの材料から80cmの刃渡りを捻出するんで
   当然 茎は7〜8cmしか残りません。
   しかも、オールバルサ材で柄を作ったら、
   破損する率がおもいっきり高いです。
    なので、今回は柄の中心を朴材で作って、
   茎の嵌る部分を、「遊び」無しで作ります。
 んで、両脇はバルサ材のままね。
 今回、5mm1枚を6mm2枚でサンドイッチなんで
   薄めになってます。 刀身もそうですね。
   でも強度は上がってる不思議。
 なんつーか 寸法ギリギリね。
 
すり合わせ1  柄に刀身を合わせてみます。
   柄にも若干 反りを作ってあるので、一体感もでるかな。
 刀身、白いんだけど?
 実験でやったみたいにジェッソ塗り → 研磨
   → ジェッソ → 研磨 やってます。
   なかなか良い表面になりますよ。
 
 
 
 
 7.過去最速? 2008年11月3日
 
パーツ毎  えー、10月29日〜31日出張、11月2日3日大会遠征と
   日程的には厳しかったんですが、結構進みましたよ。
 珍しいこともあるもんだ。
 とりあえずパーツ毎の作成。
   鍔は仮止め状態。 柄は外形出し。 刀身、ハバキ作成。
   ですね。
 
すりあわせ  鍔の仮止めはずして、柄に下地巻いて
   全体をあわせてみます。
   茎が浅いんで、若干 刀身がカタつきますが、
   バランスは良いですね。 柄が細めですが。
 
塗装  刀身だけは先行してたので出張前に一次塗装してました。
   他は成形がまだだったので、11月2日からの塗装です。
 ここまでは順調だね。
 んですね。 3日までの段階で二次塗装終了。
   このまま本乾燥に入ります。
   気温が低いんで、ちと固まりにくいですが。
 
 
 
 
 8.柄作成〜仮組み 2008年11月5日
 
柄  柄まわりは、これで完成。
   今回、依頼者さんのお好みで柄の長さ5cm延長して
   35cmにしてあります。 ・・こんなに長いとは思わんかった。
   両手で持ってもまだ余ります。
 でもバランスは悪くないよね。
 それと、鎖の接合。
   下手な接着ではどうしても離れるんで
   今回 軸にしていた竹楊枝の圧入のみで組んでます。
   プラの復元力も利用して、なかなか良い具合ですよ。
 
全体像  接着前に仮組みして最終チェックです。
   各部は こちら に。
   作業場での仮撮影のため、全体的に暗いですが。
 
 
 
 
 9.完成 2008年11月10日
 
全体像
鍔  というわけで、これで完成。
   シルエットとかは、全長を延ばしてるだけで
   あんま変わらないんで、画像倉庫には入れませんが
   各部はアップ。
 ふむ。 良いんでない?
 全長120cm 刃渡り80cm。
   この辺がゆうパックで送れるギリギリかな。
   発送用のダンボールを短くしなくて済むということで。
 
柄全体像  各部画像は、いつものこちら に。
 
重量測定  今回も200g切れましたね。 軽くて良い感じ。
 
 
 
 
 10.お写真いただきました 2008年12月1日
 
使用中1  早速、使用中の画像いただきました。
 
使用中2  なんかイメージしていたのより長く感じますね。
 もともと長めのイメージだったから
   コレくらいは想定の範囲デショ。
 とりあえず満足いただけたようでよかったです。
  
   これで一旦、天鎖斬月は小休止。
   別の斬魄刀の創作にかかるとします。
 
使用中まとめ
 
 




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