狛村隊長 斬魄刀用鍔 作成レポート

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 1.まずは発端 (2006年6月17日)
 
  流水さんの狛村隊長コスプレ、 聞けば脚甲と斬魄刀は無いみたい。
 刀は以前あっしと一緒に購入したノーマルの黒石目模造刀。 なんか寂しいよね(笑)
  っつうわけで、これも何かの機会なので 鍔を作ってみることにする。
 依頼人不在で作ってみるという意味。 別にあげるわけではない(笑)
 
鍔を抜き取る  
  まずは模造刀を解体。
 目釘を抜いて、刀身を柄から抜き取り、
 鍔を単体にする。
 
 これをベースにして作り、後で鍔のみを入れ替える。
 
資料  
  んでもって資料。
 どうも、斬魄刀の鍔と卍解の黒縄天譴明王が持っている
 刀の鍔は同じような形状らしい。
 
 下2枚を参考にしてみる。
 
 
 
 
 2.型紙を作ってみよう 2006年6月21日
 
形状設計  
  形状設計を試みる。
 
 解体した鍔をスキャナーでとりこんで、
 大きさと外形を元に鍔の設計をしてみる。
  使うのはどこのパソコンにも入っていそうな
 マイクロソフトのEXCEL。
 線と線の頂点を移動するような描き方には、
 重宝したりします。
 
形状設計  
  大きさは少々大げさにしてみると
 完成形の見栄えが良いので まずはこの大きさに。
  ボール紙に印刷して切り取ってだいたいの様子をみます。
 
仮組み  
  ボール紙状態で刀に組み込んでみて、
 大きさがイメージ通りか確認。
 
 ・・・って、なんか鞘に収めて見ると小さい?
 (大きめに作ったはずなのに)
 ・・・狛村隊長の斬魄刀は通常より幅広なことを
 あらためて認識。
 
 
  でもそこそこ良さげ。 刀への組み込み部分の厚みを測ってみると、約5mm。
 ここの厚みと形状さえしっかりしていれば、基本的に組み込みには問題は無い。
  意匠部分は貫通穴は無いようなので、積層構造でいってみよう。
 
 
 
 
 3.成形〜そにょ1 2006年6月25日
 
  組合の交流会から帰ってきてヘロヘロの状態だが、なぜかモチベーションだけは高かったので切り出しをば。
 今回使用するのは商品名"フォーレックス"という低発泡塩ビ板(これもホーマック)
 厚さ1mmと2mmを使用して積層する。
 塩ビ板といっても爪を立てれば凹むくらいの軟らかさだが、2mm程度でカッターを2度入れなければ切れないくらいには硬い。
 曲げれば90度くらいまでは折れないし、比重は0.7くらいだそうで水には簡単に浮くというしろもの。
 
材料切り出し  
  中央の1枚のみ厚さ1mm、他は2mm。
 組み込み部分は厚さ5mmでモールドが各2mmになる計算。
 
重ねてみる  
  接着前に重ねてみると、こんな感じ。
 
  ここまで切り出すのに結構手間がかかったり、
 力が必要だったり。
  今後、フォーレックスの加工には注意だね。
 
 
 
 
 4.成形〜そにょ2 2006年6月29日
成形せいけい  
  最外装のモールドをせっせと作る。
 基本はカッターのみでエッヂを作っていくだけ。
  実は最初の切り出しのときに
 斜めに切り出していたんだが、
 2mmもあるとさすがに手間がかかる。
 
 
  接着剤を塗りつけて圧着。
 刀に嵌め込む部分と外側がでこぼこになっているので ここからはヤスリわーく。
 
 
 
 
 5.成形〜そにょ3 2006年7月26日
ひたすらゴリゴリ
  Tシャツと会社行事にかまけて全然進めてなかったので
 モチベーションが戻ったところを狙ってでヤスリがけ。
 下に落ちている削り粉が時間の長さを物語る。
 
嵌めてみる  
  外周と接合部分を削りだしたところで
 刀にはめ込んで見る。
  層成形の難点、筋目が出てくる。
 バランスはさほど悪くはなさそう。
 
失敗  
  さらに鞘を組んで・・・
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・
 
  モールドにかぶっとる・・・
 
 
  と、いうわけでコイツは基本的に失敗作決定。
 とりあえずノウハウ採取のために仕上げまでは作ってみるが
 モチベーションは思いっきりダウン。
 
 
 
 
 6.進路変更〜転用 2006年11月29日
これも再利用
  長らく放置してましたが、
 進路変更ってことで、試製 小太刀に転用。
 そのまま技術的ノウハウの蓄積に使いま。
 
 
 




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